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新人募集[龍神賞]
 
 
【解説】いまはなき「SFアドベンチャー」に1979年掲載された『おもいでエマノン』。梶尾真治が描く30億年間の記憶を持つ少女エマノンの寄る辺なき姿は、SFファンに強い印象を残し、彼女を主人公にした連作短編が同誌誌上でしばらく書き続けられていた。それらは『おもいでエマノン』(1983)『さすらいエマノン』(1992)の2冊の連作集になって刊行された(書籍でのイラストは新井苑子、徳間文庫では高野文子がそれぞれ担当)。その後エマノンの連作は書かれていなかったが、2000年にでた「SF Japan」の零号の『あしびきデイドリーム』で復活、星雲賞短編部門を受賞した。その時イラストを担当したのが、『エマノン』の大ファンであり「自分の描く少女にはすべてエマノンの影響がある」とかたる鶴田謙二。現在、長編作品に『かりそめエマノン』『まろうどエマノン』がある(すべて徳間デュアル文庫)。
STORY

 長い髪、編みの粗いセーターにジーンズ姿、吸い込まれるような深い瞳とそばかす。そしてタバコ。ナップザックにはE.Nとイニシャルを縫い込まれている。彼女がE.N――エマノンだ。見た目はなんということはない普通の少女だが、彼女のなかには「地球に生命が発生してから今までの全ての記憶」があった……。


   
梶尾真治
●かじお・しんじ
 1947年生まれ。若い頃からSFファンとして活動し、同人誌「宇宙塵」に掲載された『美亜へ贈る真珠』が「SFマガジン」に転載されて1971年デビュー。『地球はプレイン・ヨーグルト』『恐竜ラウレンティスの幻視』『あしびきデイドリーム』で3度の星雲賞短編部門を受賞。長編『サラマンダー殲滅』では第12回日本SF大賞を受賞した。『黄泉がえり』は映画化もされ、SFファン以外の注目を集めた。長く社長業兼務で作家活動を続けていたが、2004年に専業作家宣言を行った。
鶴田謙二
●つるた・けんじ
 1961年生れ。1986年「週刊コミックモーニング」にて『広くてすてきな宇宙じゃないか』でデビュー。『Spirit of Wonder』はアニメ化もされた。寡作で知られているが、イラストレーターとしての仕事も多く、星雲賞アート部門を2度受賞。近年では創元SF文庫版『キャプテン・フューチャー』を手がけている。
 
 
   
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